本記事のまとめ:GPIFの運用損失の実態
- 2018年10月〜12月の年金運用は14.8兆円の損失を発表(4半期ベースで過去最大の損失)
- 米中貿易摩擦などによる株安と円高が損失の主要因
- GPIFは2001年運用開始以後、年率で平均2.73%の利回りを記録
- 累積で56.7兆円の運用黒字
- 資金の約45%を国内外債券に投資する固いポートフォリオを構築
- GPIFの運用損失で年金が不安な人は自分で投資をしよう
こんな短期間に14兆8000億円もの損失は、やっぱりリスクが高すぎる。
長期的にみろというけど・・・。
GPIF 去年10~12月の運用で過去最大の赤字 株価下落が要因 | NHKニュース https://t.co/zAgbZqnwUu
— もとむら伸子(本村伸子) (@motomura_nobuko) 2019年2月1日
安倍政権、賃金偽装追及に白旗‼️ #アベノミクス破綻 ほか「年金運用で過去最大の損失」14.8兆円も溶かしていたと。随分、勝手なことをしてるよな💢 #GPIF #年金運用 pic.twitter.com/gcLLOereUR
— VINYLRECORDSEINO (@seino_hseino) 2019年2月3日
不安を煽るような記事や罵詈雑言が散見されますね。
投資に縁のない国民性が如実に表れています。
GPIFが14兆円の運用損失を発表!4半期ベースで過去最大の赤字
年金過去最大15兆円損失 株価大幅下落が直撃
公的年金の2018年10月から12月の運用結果が、14兆8039億円の赤字になった。株価の下落が直撃した形で、四半期ベースでは過去最大の損失。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によると、2018年10月から12月期の運用結果は14兆8039億円の赤字で、四半期ベースでは過去最大の赤字額になった。
2001年度以降、2018年9月までの収益はおよそ71兆5000億円だったが、今回の赤字で56兆6745億円に縮小し、3カ月で18年分の収益の2割を失った計算になる。
GPIFは、「国内外の株式市場が大幅に下落した一方、大幅な円高になったことが大きな要因」だとしている。 2019年2月1日(金)配信のYahoo!ニュースより引用
さらに要約すると、『我々国民の年金保険料を運用するGPIFという機関が大幅な損失を出してしまいました』といったニュースですね。
GPIFの運用損失の原因は株安と円高
GPIFの運用損失の原因
- 世界経済と企業収益の先行き不安などを起因としたリスク回避による株式市場の大幅下落
- 安全資産とされる日本円への需要の高まりによる円高
2018年後半の市場環境の悪さは投資家にとって記憶に新しいでしょう。
米中の貿易摩擦やトランプ大統領の政策への懸念などからリスク回避の動きが活発化。GPIFが運用損失を出してしまったことも十分に納得できる経済状況でした。
GPIFの運用損失に対する口コミ
厚生年金の資金を株に運用しているGPIFが、今回の発表だと約14兆円の損失を出したと報道。これは公務員以外の勤め人の厚生年金の金。これを認可した総理、財務大臣、GPIF責任者はどう責任を取るのかな。
— tosima (@tosima99) 2019年2月3日
もう暴動起きてもおかしくないレベルなんだけれどなあ。
《年金運用で過去最大損失 GPIFで14.8兆円が溶かされていた。》
国民の資産を株式市場に勝手に突っ込み、儲かればアベノミクスの手柄、溶かした分は国民に年金減額を押し付けるのだ。
https://t.co/XpH7uli5IL #日刊ゲンダイDIGITAL— PassyKis (@passykis) 2019年2月2日
多くの国民にとってアベノミクスは痛みでしかなかった。
◎GPIFの年金運用3か月で14兆円の損失 年金受給に影響もhttps://t.co/0py4olh9ya pic.twitter.com/0wX7cbK46J
#参院選 #統一地方選 pic.twitter.com/HPp887bb8g— ひとりごと。 (@kotorino_tweets) 2019年1月31日
GPIFの運用損失の実態とポートフォリオ
GPIFの運用損失の実態とポートフォリオ
- GPIFは2001年運用開始以後、年率で平均2.73%の利回りを記録
- 累積で56.7兆円の運用黒字
- 資金の約45%を国内外債券に投資する固いポートフォリオを構築
- 2018年12月時点の運用資産額は約150兆円
2001年に運用をスタートして以来、GPIFはコツコツと利益を積み上げてきました。本件の14兆円の損失を受けた後でさえも、累積収益はプラス56兆円。
損失額だけに着目すれば心配になるのも分かりますが、視野を少し広げるだけで過度に心配する必要はないことが分かります。
『年金を投資なんてしなければよかったのに』といった意見もちらほら目に入りますが、その場合は56兆円もの機会損失が発生したことになりますね。本当に運用しない方がよかったのでしょうか?
また、ポートフォリオもかなり堅実に構築されていると言えるでしょう。
資産の約45%は底堅い国内外債券への投資となっています。GPIFの運用損失に文句をつけるなら代替案となるポートフォリオも一緒に提案してみてはいかがでしょうか。
GPIFの運用損失の実態を知る投資家達
マスコミが大騒ぎしているGPIF14兆8039億円の損失、グラフで見ると大したことない | netgeek https://t.co/MzjZRAPcVC
— 吉見和彦 日々感謝 (@yoss_2525) 2019年2月2日
政治のことは正直よくわからないことが多いけど、12月時点でのGPIFの損失で叩くのが間違ってるのは投資してる人は誰でもわかる。12月は極端に市場がヤバかったし、今はだいぶ戻ってきてる。累計は利益出てるし年金を維持しようと思ったらGPIFは必須だと思う。ポートフォリオもそんな攻めてないし。
— 里予木寸 (@natsumi_nm) 2019年2月3日
株の取引って難しくて毎年連続で利益を出すのは至難の業なんや。その中でGPIFは分散投資もしっかりやってるしトータルの収益は10年単位で見ると右肩上がりやねん。14兆円の損失に関しては短期的には起こりうるし、資料を読んだ限りはこれからも任せていける堅実な運用やと思うよ。 pic.twitter.com/cNPd89BhBs
— リベラル騎士にはえる (@MP_NiHaeL) 2019年2月1日
今までいくら利益上げてきたのか知らんのかってレベルですね。いまの段階でGPIFには150兆円の資産がある。1割の損失はよくある。
気にする必要はない。(*・ω・)— ナゴちゃん (@nagotyan) 2019年2月1日
GPIFの運用損失が話題ですが、マジレスすると2001年からの累積収益は+56.7兆円だからトータルではまだプラス。というかリーマンショック級のあの一連の下げでよくそれくらいで済んだなと思います。どんな機関、投資家でも利食いと損切りがあるわけだからhttps://t.co/d0DV36ayE7 @YahooNewsTopics
— Manager2525 (@newjk225) 2019年2月1日
GPIFの運用損失で年金が不安な人は自分で投資をしよう
- GPIFの運用損失で年金が不安な人は自分で投資をしよう
今となっては『将来的に十分な年金がもらえる』と考えている人の方が少ないでしょう。GPIFの運用損失に不安を覚えるなら自分で投資するのがおすすめです。
実際に投資をすることで年間利回りの肌感覚など、いわゆる数学的リテラシーが身につくことに加えて、金融商品からの利益は将来的な収益源のひとつとして機能する可能性を秘めています。
最近は完全自動でOKの商品も増えており、手間もほとんどかかりません。自分の年金額を自分の運用利益で稼げると安心ですね。
GPIFの運用損失まとめ
GPIFの運用損失まとめ
- 2018年10月〜12月の年金運用は14.8兆円の損失を発表(4半期ベースで過去最大の損失)
- 米中貿易摩擦などによる株安と円高が損失の主要因
- GPIFは2001年運用開始以後、年率で平均2.73%の利回りを記録
- 累積で56.7兆円の運用黒字
- 資金の約45%を国内外債券に投資する固いポートフォリオを構築
- GPIFの運用損失で年金が不安な人は自分で投資をしよう
GPIFの運用損失に関しては、不安を煽る記事も多いですが過度に心配する必要もありません。
ただ、将来的にもらえる年金額は徐々に少なくなることが予想されます。
自分自身の投資リテラシーを向上させ豊かで不安のない老後を実現しましょう!
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それではまた、株式市場でお会いしましょう。
すべての投資家達へ。なおころより。