【回転率と回転期間の違い🍏】
☑️回転率:資産などが1年間に回転する回数
☑️回転期間:資産などが1回転するのに要する期間
☑️どちらも事業活動(資金調達➡︎投資➡︎収益➡︎資金回収)の速度を評価
☑️回転率と回転期間は逆数の関係 = 結論は同じ
2つの概念の違い、やっとわかってきた🤔 pic.twitter.com/qHu9bpqkNF
— なおころ@ゆるふわ投資ブロガー (@Naokoro_) 2018年11月3日
会計・財務を勉強中のみなさまこんにちは、なおころ(@Naokoro_)です。
分かりそうでわからない、企業の効率性分析で頻出の『回転率』と『回転期間』の違いをざっくりまとめました。
両概念の違いさえ分かれば、よく耳にする売上債権回転率や仕入債務回転期間も怖くありません。
本記事を読みつつ、さくっとマスターしてしまいましょう!
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回転率と回転期間は資産効率性を評価する
- 回転率・回転期間は事業活動(資金調達➡︎投資➡︎収益➡︎資金回収)の速度を評価
どちらも資産をどれだけ有効活用できているかを評価する概念です。
例えば『資産をどれだけうまく売上高に変換できているか?』や『どれだけスムーズに売上を現金に変換できるか?』などを計測。
事業活動のいずれかのプロセスの効率性を評価する指標群であることを念頭に、回転率と回転期間の違いに切り込みましょう!
回転率と回転期間の違いは?
- どちらも企業の資本効率性を評価する概念
- 回転率:資産などが1年間に回転する回数
- 回転期間:資産などが1回転するのに要する期間
- 2つの概念は逆数の関係(結論は同じ)
- 業界内の競合優位性(パワーバランス)を推察できる
結論から始めると、2つの概念は逆数の関係であり、述べていることに違いはありません。
回転率は資産などが1年間にどれだけ回転するか。
回転期間は資産などが1回転するのに要する期間。
結局のところ主張したいのは『資産をどれだけ有効活用しているかどうか』です。
回転率とは資産などが1年間に回転する回数
- 売上債権回転率 = 売上高 ÷ (売掛金 + 受取手形残高)
念のため、用語を確認しておきましょう。
売上債権とは、実際に商品やサービスを売却したが、 まだ手元に現金が届いていない未収入金のこと。将来的に現金になる予定分の売上高とも言えるでしょう。
ここで売上債権回転率が意味するところは、年間の売上高は売上債権(資産)の何倍に相当するか。
例えば回転率が10倍(売上高100万円、売上債権10万円)なら、年間の売上高の90%はそのまま現金化し、10%だけ未収入金になるイメージです。
要するに、回転率が高くなるほど売上から現金になるスピードが早くなりますよ。
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回転期間とは資産などが1回転するのに要する期間
- 売上債権回転期間 = (売掛金 + 受取手形残高) ÷ 売上高
回転率と見比べれば分かるように、分母分子の変数をひっくり返しただけです。
売上債権回転期間の意味するところは、売上債権の残高は何年分の売上高に相当するのか。
例えば回転期間が0.5年の場合(売上高200万円、売上債権100万円)、年間の売上の半分が現金になり、半分は現金化できていない状況になります。
もちろん現金化のスピードは速い方が好ましいため、回転期間は短い方が有利です!
回転率と回転期間で競合優位性を評価
回転率の高さ、または回転期間の短さから競合優位性を評価することもできます。
例えば売上債権回転率・回転期間を例に挙げると、回転率が高い(回転期間が短い)企業は売上の現金化スピードがはやい。つまり、取引相手と比べると売上債権が少ない企業であることが分かります、
これは業界内の取引における優位性を如実に表していると言えるでしょう。
つまり、業界内で強いポジションを取っている企業側は『早く現金にしてほしい』と要求できるでしょうし、弱いポジションの企業はそれらの要求になかなか逆らうことができません。
よって、業界内の企業間で回転率、回転期間を比較することで、競合優位性が垣間見えてくるのです。
回転率と回転期間の違いまとめ
- どちらも企業の資本効率性を評価する概念
- 回転率:資産などが1年間に回転する回数
- 回転期間:資産などが1回転するのに要する期間
- 2つの概念は逆数の関係(結論は同じ)
- 業界内の競合優位性(パワーバランス)を推察できる
回転率、回転期間が分かると業界間の違いを意識できるようになります。
さまざまな企業を計算対象にすることで数字の違いを楽しみましょう!
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それではまた、株式市場でお会いしましょう。
すべての投資家達へ。なおころより。
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