チャート分析

【チャート分析】一目均衡表とは?定義や見方を分かりやすく解説

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株式の売買タイミングを見極めるテクニカル分析。

数あるトレンド指標の中でも日本人が開発した『一目均衡表』を分かりやすくご紹介!

過去と未来、両方を見渡しながらトレンド転換を予測できるようになりましょう。

本記事の結論:一目均衡表とは

  • 転換線・基準線・遅行スパン・先行スパン1・先行スパン2の5線で構成
  • 転換線、基準線でゴールデンクロス、デッドクロスが発生
  • 先行スパン1と2によって雲が発生(抵抗帯、支持帯として機能)
  • 遅行スパンによって過去に買った人が儲けているか判断
なおころ
なおころ
トレーディングビューなら簡単に一目均衡表を設定できますよ。お試しあれ!

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【チャート分析】一目均衡表で過去と未来をチェック

一目均衡表で過去と未来をチェック一目均衡表で過去と未来をチェック

一目均衡表はトレンド系指標でも難易度が高く、見るべきポイントがいくつもあります。

まずはゆっくり一目均衡表を構成する5つの線を理解するところから始めましょう!

一目均衡表を構成する5本の線

  1. 転換線:(過去9日間の高値+過去9日間の安値)÷2
  2. 基準線:(過去26日間の高値+過去26日間の安値)÷2
  3. 先行スパン1:(転換線+基準線)÷2を26日先に記入
  4. 先行スパン2:(過去52日間の高値+過去52日間の安値)÷2を26日先に記入
  5. 遅行スパン:当日の終値を過去26日前にさかのぼって記入
なおころ
なおころ
すでにお腹がいっぱいになりそうですが、次章から一目均衡表の見方について解説します!

【チャート分析】一目均衡表の見方

一目均衡表の見方

  1. 転換線と基準線
  2. 先行スパン1と2が作る雲
  3. 遅行スパンと過去の株価
なおころ
なおころ
順番にゆっくり理解していきましょう!

一目均衡表の見方①転換線と基準線

一目均衡表の見方①転換線と基準線一目均衡表の見方①転換線と基準線

転換線と基準線

  • 転換線:(過去9日間の高値+過去9日間の安値)÷2
  • 基準線:(過去26日間の高値+過去26日間の安値)÷2
  • ゴールデン、デッドクロスが売買サイン

移動平均線と同じような概念で転換線と基準線を眺めることができます。

つまり、期間の短い転換線が期間の長い基準線を下から上に突き抜ければゴールデンクロスが発生。買いサインとみなされます。逆に上から下に抜ければデッドクロス、売りサインですね。

なおころ
なおころ
あくまで結果論になりますが、具体例でチャートをお借りしたJACリクルートメントもゴールデンクロス(青丸)発生後に株価が上昇していることがわかります。
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一目均衡表の見方②先行スパン1と2が作る雲

一目均衡表の見方②先行スパン1と2が作る雲一目均衡表の見方②先行スパン1と2が作る雲

続いて、一目均衡表の代名詞『』について学びましょう。

先行スパン1と2が作る雲

  • 先行スパン1:(転換線+基準線)÷2を26日先に記入
  • 先行スパン2:(過去52日間の高値+過去52日間の安値)÷2を26日先に記入
  • 雲は先行スパン1と2の間にできる
  • 雲は株価の抵抗帯や支持帯として機能

過去26日までの高値と安値の平均値を先行スパン1、そして過去52日とさらに期間を伸ばした先行スパン2の差分によって構成されるエリアを「雲」と表現。先行スパン1が2を上回っていると、より直近の株価が上昇していることが分かります。

また、雲はそれぞれ抵抗帯や支持帯としても機能します。例えば下降トレンドの場合、株価の下に雲がある場合は反発材料になることも。雲の厚さは投資家心理の強さを示しているため、雲の大きさも見逃せない指標の1つです。

なおころ
なおころ
雲の変化点(先行スパン1が2を下から上に抜ける時)も短期的に上昇トレンドに入った証。買いサインと言えるでしょう!

一目均衡表の見方③遅行スパンと過去の株価

一目均衡表の見方③遅行スパンと過去の株価一目均衡表の見方③遅行スパンと過去の株価

遅行スパンと過去の株価

  • 遅行スパン:当日の終値を過去26日前にさかのぼって記入
  • 26日前に購入した投資家が損をしているか儲けているかがわかる

26日前の株価と当日の株価を比較できるのが遅行スパン。

遅行スパンが26日前の株価を上回っているとすれば、現在儲かっている投資家が多いことを意味します。よって、相場はかなり強い状態。その企業に限って言えば心理的に余裕のある投資家も多いでしょう。

逆に遅行スパンが26日前の株価を下回っているときは損をしている投資家が多いと予想されるため、売り圧力が強い状態と言えるでしょう。

なおころ
なおころ
雲に比べると遅行スパンはかなり簡単に見極めることができますね!

一目均衡表の見方まとめ:三役好転と三役逆転

結局、一目均衡表で見るべきポイントをさくっとまとめました。

三役好天:代表的な買いサイン

  1. 株価が雲を下から上に突き抜け
  2. 転換線が基準線を下から上に突き抜け
  3. 遅行線が26日前の株価を上に突き抜け

三役逆転:代表的な売りサイン

  1. 株価が雲を上から下に突き抜け
  2. 転換線が基準線を上から下に突き抜け
  3. 遅行線が26日前の株価を下に突き抜け

難易度の高いと噂の一目均衡表ですが見るべきポイントが定まっていれば大丈夫。

まずは三役好天と三役逆転、いずれかのサインが出ていないか確認してみましょう。

【チャート分析】一目均衡表まとめ

一目均衡表とは

  • 転換線・基準線・遅行スパン・先行スパン1・先行スパン2の5線で構成
  • 転換線、基準線でゴールデンクロス、デッドクロスが発生
  • 先行スパン1と2によって雲が発生(抵抗帯、支持帯として機能)
  • 遅行スパンによって過去に買った人が儲けているか判断

チャートの過去と未来を同時に見渡すことのできる一目均衡表。

線が多くてちょっと難解。投資家に敬遠されがちですが、頭ひとつ抜け出したパフォーマンスを出すためにもしっかり理解しておきましょう!

 

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関連記事;株式投資の教科書 〜企業分析からチャートの読み方までまるっとマスター!〜

 

それではまた、株式市場でお会いしましょう。
すべての投資家達へ。なおころより。

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