【#テクニカル指標図解シリーズ:RCI】
☑️「日付」と「株価」それぞれに順位をつけ、両者の相関関係を評価する指標
☑️-100 ≦ RCI ≦ 100
☑️例えば過去7日間、ずっと株価が上昇:RCIは100
☑️0以上で推移していれば上昇トレンド
出典:トレーディングビュー👉https://t.co/3GWfitLZFh pic.twitter.com/7eT4bMiWNk
— なおころ@ゆるふわ投資ブロガー (@Naokoro_) 2018年11月12日
テクニカル分析における『分かりそうで分からない』指標の代表格『RCI』を分かりやすくご紹介!
定義から考えれば思ったよりも簡単ですよ。ゆっくり理解していきましょう!
本記事の結論:RCIとは
- RCIとは「日付」と「株価」それぞれに順位をつけ、両者の相関関係を評価する指標
- RCIの変動範囲は -100〜100
- 0を基準に買われすぎ、売られすぎを判断
- 100%、-100%に近づくほどトレンド転換の目安に
- ゴールデン、デッドクロスが売買サイン
https://availability89.com/tradingview/outline/
【チャート分析】RCIの定義と計算式
RCIの定義:日付と株価の相関
RCIの定義
- RCIとは「日付」と「株価」それぞれに順位をつけ、両者の相関関係を評価する指標
- RCI = [ 1 – 6 × d ÷ (期間日数 × (期間日数の2乗 – 1))] ×100(%)
- d = 日付の順位と終値の順位の差を二乗した値の総和
- RCIの変動範囲は -100〜100
まず、RCIの特徴の1つに「株価」そのものだけを計算対象とせず、日付との相関関係を見ていることが挙げられます。
直感的な例で言うと、例えば過去7日間、ずっと株価が上昇した場合、RCIは100をマークします。これは日付、つまり現在から過去にさかのぼった際に1から7までの順位をつけ、その順位が株価の終値の順位と完全に相関しているためです。
RCIの計算方法と具体例
RCIの計算方法
- 基準となる期間の日付をさかのぼって順位をつける
- その期間の終値の高い順に順位をつける
- 定義式に当てはめて計算する
簡単な数字を使って例を考えてRCIを算出してみましょう。
11/05を基準に5日間で考えた場合:株価が5連続で上昇
日付 | 終値 | 前日比 | 終値順位 | 日付順位 | 終値と 日付の 順位差 | 終値と 日付の 順位差の 二乗(d) |
11/01 | 1010 | +10 | 5 | 5 | 0 | 0 |
11/02 | 1020 | +10 | 4 | 4 | 0 | 0 |
11/03 | 1030 | +10 | 3 | 3 | 0 | 0 |
11/04 | 1040 | +10 | 2 | 2 | 0 | 0 |
11/05 | 1050 | +10 | 1 | 1 | 0 | 0 |
RCI = [ 1 – 6 × 0 ÷ (5 × (25 – 1))] ×100(%) = [ 1 – 0 ] ×100(%) = 100%
11/11を基準に5日間で考えた場合:株価が4連騰した後に急落
日付 | 終値 | 前日比 | 終値順位 | 日付順位 | 終値と 日付の 順位差 | 終値と 日付の 順位差の 二乗(d) |
11/11 | 1010 | +10 | 4 | 5 | 1 | 1 |
11/12 | 1020 | +10 | 3 | 4 | 1 | 1 |
11/13 | 1030 | +10 | 2 | 3 | 1 | 1 |
11/14 | 1040 | +10 | 1 | 2 | 1 | 1 |
11/15 | 950 | -90 | 5 | 1 | 4 | 16 |
RCI = [ 1 – 6 × 20 ÷ (5 × (25 – 1))] ×100(%) = [ 1 – 1 ] ×100(%) = 0%
以上の通り、日付順位と終値順位の相関を見ている指標だと分かればOKです。次章では、オリジナル設計を具体例にRCIの動きを確認してみましょう!
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【チャート分析】RCIの具体例と見方
- 0を基準に買われすぎ、売られすぎを判断
- 100%、-100%に近づくほどトレンド転換の目安に
- ゴールデン、デッドクロスが売買サイン
RCIのひとつの目安は0を上回っているか下回っているか。一定期間の終値の強さはそのままトレンドの転換点としても機能します。プラスなら買われすぎ領域、マイナスなら売られすぎ領域です。
また、100%(-100%)に近づくほど買われすぎ(売られすぎ)感が強くなり、トレンド転換の目安になります。もちろん複数の期間をとることによって(RCIの線を複数出力することによって)、ゴールデン・デッドクロスが発生。売買のサインとしても機能するでしょう
【チャート分析】RCIまとめ
RCIとは
- RCIとは「日付」と「株価」それぞれに順位をつけ、両者の相関関係を評価する指標
- RCIの変動範囲は -100〜100
- 0を基準に買われすぎ、売られすぎを判断
- 100%、-100%に近づくほどトレンド転換の目安に
- ゴールデン、デッドクロスが売買サイン
日付と株価の相関関係をみるRCI。
株価の上昇幅をみるRSIと合わせて使うとより正確な売買判断ができるでしょう。お試しあれ。
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それではまた、株式市場でお会いしましょう。
すべての投資家達へ。なおころより。