Funds(ファンズ)の藤田社長インタビューまとめ
- Fundsのロゴはポートフォリオと分散投資の重要性を示唆
- 2019年内に20社をファンド組成企業として登録を目指す
- ファンド組成企業の審査は何重にも実施
- ファンドへの応募(投資)は先着順
- リスクを低減したスキームであるが、リスクが0ではないことを理解した上で投資してほしい
- 今後は募集ファンドの情報開示を早めに実施する予定
安全性の高い貸付ファンドへの投資サービス『Funds(ファンズ)』を運営する注目企業『株式会社クラウドポート』の取材を敢行!代表取締役社長の藤田雄一郎さんにインタビューさせて頂きました!
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Web上に出回っていないオリジナル情報をふんだんに盛り込んだ取材記事になっております。事前に
Fundsの特徴まとめ記事を読んでおくと理解が捗るでしょう。合わせてどうぞ↓
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Funds(ファンズ)の藤田社長はどんな方?
株式会社クラウドポート 代表取締役社長 藤田雄一郎氏 早稲田大学商学部卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社。2007年にマーケティング支援事業を行う企業を創業し、2012年上場企業に売却。2013年に大手ソーシャルレンディングサービスの立ち上げに経営メンバーとして参画。2016年11月に株式会社クラウドポートを創業。Funds(ファンズ)公式サイトより引用
なおころ
こちらこそよろしくお願いいたします。それでは次章から取材スタート!
Funds(ファンズ)の名前とロゴの由来は?
出典:Funds(ファンズ)公式サイト なおころ
Funds(ファンズ)のサービス名、そしてロゴにはどんな由来があったのでしょうか?
藤田社長
まず、サービス名の
Fundsについては『ファンドを取り扱う』、そして楽しさの『Fun』を掛け合わせつつシンプルなものを意識しました。最近だと
FOLIO(フォリオ)などストレートに頭に入ってくるサービス名が多いですよね。同じように、Fundsもシンプルで王道感のあるサービス名にしました。
藤田社長
ロゴについては、ポートフォリオのモチーフを活用し、クラウドポートの基本概念である『
しっかり分散投資をしましょう』と言った想いを表現しています。本サービス
Fundsが1つの口座で様々なファンド組成企業のファンドに分散投資できる点も合わせて訴求しています。
サービス名同様、多くの投資家が目にするロゴに基本理念がしっかりと反映されていたのが印象的でした。Fundsのロゴを見るたびに分散投資の重要性を思い出せそうです。
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Funds(ファンズ)のKPI、重要視している指標は?
なおころ
Fundsを運営する上でKPI、重要視している指標はありますか?
藤田社長
特別に1つの指標を目標に掲げている訳ではありませんが、我々がスタートアップであることも加味して事業の成長性を意識しています!基本的にはファンドに投資できる額と会員数の推移を大事にしたいと考えていますね。
なおころ
投資できる額も大事にしたいとのことですが、これから先ファンド組成企業を増やしていく目安などはありますか?
藤田社長
2019年内に20社をファンド組成企業として登録することを目標にしています。
ファンド組成企業の登録ペースは個人的な予想をかなり上回っていました。各ファンド組成企業が複数のファンドを展開する可能性もあるため、2020年には投資先に困らないほどファンドが充実しているでしょう。
なおころ
次章では気になるファンド組成企業の審査基準についてご紹介!
Funds(ファンズ)ファンド組成企業の審査基準は?
なおころ
ファンド組成企業を登録する際の審査基準について簡単に教えてください。
藤田社長
・上場企業であること
・監査法人の監査を受けている企業であること
・VCから出資を受けている企業であること
のいずれかを満たしていることが前提条件となります。これらの企業は、株価への影響や上場できなくなるなどのリスクを抱えているため、不正を起こす蓋然性が低いと考えています。
藤田社長
その上で財務諸表のチェック、事業計画の妥当性や社会適合性チェックを実施。その後、役員と外部の識者を交えた審査委員会での審議にかけられ、最終的にコンプライアンス担当の役員が決済します。ぼくや誰かの一存では決定できない仕組みになっていますよ。
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Funds(ファンズ)での投資は先着順?抽選もある?
なおころ
Fundsで出資する際はオーナーズブックやCREALなどと同様に、先着順になりますか?
藤田社長
先着順になります。スタートしてみないと分かりませんが、最初の数ヶ月は投資したくても投資できない状況でご迷惑をかけてしまうしまうかもしれません。
藤田社長
しかし、我々はあくまで貸付ファンドのオンラインマーケットであるため、たくさんファンド組成企業を集めて商品ラインナップを充実することで、いつでも投資家の皆さまが投資できるファンドのある状態を構築していきたいと考えています!
募集殺到により『投資できない』と評判のオーナーズブック同様、Fundsでも需要過多が予想されますが、ファンド組成企業の増加に合わせて解消が進むでしょう。オンラインマーケットであるFundsの強みをまたひとつ見つけることができました。
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Funds(ファンズ)の事業ファンドはなぜ年間500万円まで?
なおころ
Fundsが提供する
事業ファンドはなぜ年間の投資額に500万円という上限が設定されているのでしょうか?
藤田社長
事業ファンドの場合、500万円以上投資する投資家が出てくると、ファンド組成企業の計算書類を外部監査にかける必要が出てくるためです。ただ、現状ではFundsが取り扱うのはほとんどが融資型ファンドであり、事業ファンドは当面予定にありません。
藤田社長
もちろん、事業ファンドを出す場合は、投資家の皆さまに分かりやすく提示したいと思っています!
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Funds(ファンズ)のリスクとは?
なおころ
藤田社長の考えるFundsのリスクやデメリットを教えて下さい。
藤田社長
金融商品であるため、投資家の元本を毀損してしまう可能性があります。また、早期償還と返済の遅延がリスクとして存在します。
藤田社長
投資家の皆さまのリスクを低減するスキームを構築していますが、あくまで金融商品であるため、必ず余裕資金の範囲での投資を、そして分散投資をしていただきたいと考えています。
資本を分散して如何にリスクを低減するかは投資家の腕の見せ所。安全性の高いスキームを過信することなく、投資家自身でもリスクをコントロールしましょう!
Funds(ファンズ)運営会社クラウドポートの上場予定は?
なおころ
Fundsの運営会社であるクラウドポート社は上場を視野に入れているのでしょうか?
藤田社長
当然目指していきたいとは思っています。もちろん、いつになるかは分かりませんし、本当にできるのかはこれからの事業の成長次第。
藤田社長
ただ、金融機関として皆さまに信頼してもらうためには上場というのはひとつの大きな選択肢になるでしょう。
藤田社長
我々はスタートアップであり、先行投資の期間(2〜3年)は赤字が続くのかなと予測していますが、それでも皆さまにご心配を与えないように、しっかりと自己資本を厚くしていくことを意識していきたいと思います。
藤田社長
具体的には、これからもVC等からの調達を続け、何かあってもすぐに経営不安に陥らないよう、財務の健全性を高く維持していきたいですね。
現時点でも財務の安定性が高いと思われるクラウドポート。決算書上では倒産リスクは相応に抑えられていると言えるでしょう。
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Funds(ファンズ)の貸付ファンドに投資してもらうために必要なことは?
なおころ
投資家に他の金融商品ではなく、
Fundsの貸付ファンドに投資してもらうにはどんな工夫が必要だと考えますか?
藤田社長
商品性をしっかり理解してもらうことが重要であると考えています。既存のソーシャルレンディングに比べるとリターンは低いですが、関係会社貸付スキームでリスクを低減している商品設計であることを十分に理解いただきたいですね。
藤田社長
また、投資家目線で使いやすくすることも重要視しています。スマートフォンで簡単に操作・投資できることの理解が広がれば、幅広い方々に投資いただけると思います!
このブログも1メディアとしてFundsの商品設計やファンド組成企業の情報、実際に投資してみての印象などを発信予定。特にこれから登録されるファンド組成企業の安全性分析は力を入れたいと思います!
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Funds(ファンズ)がもっと知ってもらいたいこと
なおころ
Fundsについてもっと知ってもらいたいこと、メディアに力を入れて発信してほしいことはありますか?
藤田社長
よい話をたくさん書いていただいているのは嬉しいですが、リスクがあることも正しく伝えていただきたいです。リスクを低減する工夫はたくさんしていますが、金融商品であるため、絶対に安全とは言えません。
藤田社長
余剰資金で投資をしていただく。そして分散投資をしてほしいですね。これらについて各メディアでしっかり伝えていただきたいです。
発信者の目線では、ついついメリットに関する情報に偏りがちですが、金融商品特有のリスクやデメリットについても合わせてお伝えする重要性を再認識しました。読者の皆さまも、実際にお金を動かす前は特に注意しましょう!
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Funds(ファンズ)の第1号ファンドについて
なおころ
1月23日に初のファンド募集がスタートされますね!当日の0時にファンドの詳細情報が解禁されるとのことですが…
藤田社長
当初は10時30分にファンドへの投資も開始するとともに、利回りなどの詳細な情報を公開する予定でした。しかしながら、想像以上のペースで会員数が増え、事前に情報を公開しないと検証ができないとの声を頂き、当日の0時に前倒しさせて頂きました。
藤田社長
ただ、各所に23日にリリースと伝えていたため、我々のできる範囲ギリギリまで伸ばした結果0時の開示となりました。
藤田社長
この点については反省しました。今後はもっと早めに情報を開示し、投資家の皆さまに検証・ご理解いただいた上で投資していただけるようにしていきたいと思います。
なおころ
第1号案件の情報開示時間にそんな裏話があったとは!確かに、早めに開示いただけるとメディア側としても嬉しいですね。よろしくお願いいたします!
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Funds(ファンズ)の藤田社長インタビューまとめ
Funds(ファンズ)の藤田社長インタビューまとめ
- Fundsのロゴはポートフォリオと分散投資の重要性を示唆
- 2019年内に20社をファンド組成企業として登録を目指す
- ファンド組成企業の審査は何重にも実施
- ファンドへの応募(投資)は先着順
- リスクを低減したスキームであるが、リスクが0ではないことを理解した上で投資してほしい
- 今後は募集ファンドの情報開示を早めに実施する予定
社長への突撃インタビューを経て、Funds(ファンズ)、そしてクラウドポート社の根幹となる『分散投資』という理念を深く理解できました。藤田社長をはじめ、社員の皆さま、貴重なお時間を割いていただき本当にありがとうございました。
ソーシャルレンディング業界全体のプラットフォームとして期待の大きいFunds、投資家としても発信者としても今後の動向を追いかけたいと思います。
相場のない、貸付ファンドでほったらかし投資に挑戦してみたい方はこの機会にどうぞ!
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